考えるために書き、生きるために考えるブログ

書くことは考えることである。

2020/12/25　自然と文明

日記

最近、心から楽しいと思える日々が続いていた。友人と大阪の金剛山に挑戦してみたり、友達の家にお邪魔したり、水族館に行って生き物に触れてみたり、と外に出て遊び、新しい体験をすることは楽しい。しかし、様々な出来事があって充実した日と何も起こらなかった日を比べてしまうと、今日のような平凡な日はとても退屈だと感じてしまう。家に引きこもり、ギターを少し弾く、興味のある本を読み、Youtubeで面白そうな動画を見る。全く楽しくないわけではないが、生きている感じがしない。

 

僕は外の世界に出て、様々なことに挑戦し、新しい何かを見つけることが好きだ。それがないと生きている感じがしない。文明が進歩し、便利になればなるほど、人は何も考えなくてもよくなる。昔は食料の調達であっても、頭を働かなければならなかった。今は社会のルールに従って働き、お金を稼ぎ、そのお金で食料を買えば、なんとか生きていける。しかし、それは自分で生きているのではなく、”社会に生かされている”だけではないのか？社会という鳥籠の中で、自由になったと錯覚しているだけではないのか？現代の人間は甘やかされていると思う。ネットや機械が直面する問題のほぼすべてを解決してくれるからだ。このような便利な環境は人を本当に幸せにしているのだろうか。欲しいものが何も考えなくても手に入る社会は、社会に中に生きる人間を甘やかしているだけなのではないだろうか。親が子供が欲しいと思うもの全てを与えたら、その子供は自分で考えて、欲しいものを手に入れる努力をしなくなるのではないだろうか？その子供が自分自身で考え、問題を解決する能力を鍛える機会を、親は”やさしさ”という暴力を使って、子供の成長の機会を奪っているのではないか？環境が変われば、解決しなければいけない問題も変わってくる。現代では、どうやって作物を育てようとか、明日のご飯をどうやって調達しようということを考える必要がない。スーパーに行き、お金を払えば食材を買う事ができるからだ。人は考える必要がない物事について考えることをしないし、その必要がない。現代の人々の生活や悩みの中心はお金を稼ぎ、他者から認められる承認欲求を満たすことに焦点を当てている。

 

僕は今の社会の在り方に疑問を投げかける。経済活動や承認欲求に専念するのは良いが、一人の人間（Human Being)として幸せなのだろうか？僕は登山が好きだ。登山には山頂に着くという目的が設定されている。僕は山頂の景色を思い浮かべながら足を動かす。登山の全てが楽しいわけではない、逆に体を動かし、険しい道を歩かなければならない。登山は苦しいことばっかりだ。しかし、山頂（目的）に向かっている、目的に近づいているという感覚が前に進む力を与えてくれる。そして、頂点に到達し、山頂からの絶景を見たとき、頑張って歩いて良かったと思えるのである。人は生きるために設定する目的は、山に登るという単純明解な目的でもいいのだ。いや、もっと簡単に“生きる”だけでも素晴らしい目的ではないだろうか？今の社会の目的設定は非常に複雑である。社会的成功がうたわれている。まず社会的成功が何かわからない。そして、今の資本主義の社会では勝者はほんの一握りしか生まれないように、デザインされている。

 

人は目的に向かって歩く過程にこそ、意味を見出す。僕はイヤイヤ複雑なゲームをやらされている気分になる時がある。勝ち目がほぼゼロのゲーム。なぜこんなことをしないといけないのか、人は山に登るだけでも幸せになれるというのに。このゲームでは、人々の能力を測ることに適している(お金を稼ぐというゲーム)、果たしてこのゲームは本当に楽しいゲームなのか？糞ゲーじゃないのか？この経済活動などというゲームの他に、もっと解決するべき問題があるのではないだろうか？我々はこのゲームで遊ぶことに夢中のあまり自然を蔑ろにしていないだろうか？自らの首を絞めていないだろうか？競走ではなく、一致団結して、世界の問題を解決する必要があるのではないだろうか。僕はただのわがままだろうか、負け犬の遠吠えなのだろうか。僕には詳しいことはよくわからない。勉強不足だ。

 

現代の最新技術は素晴らしく、我々の生活を便利にしている。最新技術は我々の問題を簡単に解決してくれる。しかし、自ら問題を解決することこそが、人が求めていることだとしたら！？僕は、人に問題解決を頼ることが大っ嫌いである。なぜなら問題解決を他者に任せてしまったら、自分が問題を解決する機会が減ってしまうではないか！？何故そんな勿体ないことをする！？登山で山頂までヘリコプターで連れていかれても、山頂に行くことはできるが、何が楽しいのかわからない。最新技術は便利であるが、便利すぎるゆえに、人の考える力を奪っているように思える。僕は新しい技術を学んで、新しいことに挑戦してみることが人生の中で一番楽しいと思う。何か問題を自分で解決したい。自分で考えて、問題を解決していく過程こそが、生きていて一番楽しい瞬間のように感じる。僕は今、自分のホームぺージを作ってみたいと思う。僕は自分の思想や考えをしっかり整理してまとめたことがない。だから、自分は何を知っていて、何を知らないかということを明確に理解していない。自分の脳内を再現するようwebページを作りたい。自らwebページを作ることによって思考の整理をしやすくなるかもしれない。